有限会社春日自動車 現代表取締役(三代目)春日大輔  様

今回ご紹介するのは、長野県で自動車整備業を営んでいる春日自動車様。
後継者不足のため廃業を考えていましたが、会社買取センターと共に事業継承を選択。
地域の自動車整備インフラとなっていた春日自動車さんの存続には地元の長野県木曽町にも喜ばれています。

−春日自動車さんの事業内容を教えてください−

長野県の木曽町で、自動車の整備、販売を行っています。
当社の特徴として、整備を自社で完結できる体制であり、お客さんの要望にお答えできることに強みがあります。
ディーラーさんなどでは部品交換になるところも、部品を修理して提供しています。

−ご連絡いただいたきっかけを教えてください−

事業を続けている中で、もうこのままでは生き残れないのではないかとモヤモヤしていました。
2代目の父親と、会社を畳むという話もしており、畳む準備も徐々に進めていたところで、商工会さんに廃業の相談をしました。
いざ廃業をという段階、廃業の連絡を取引先などに連絡を始めている中で、木曽町役場の観光商工課さんを通じて、タスクールさんが運営する会社買取センターさんをご紹介いただきました。

−廃業ではなく、事業を継続させるという決断をしていただきました。その決断をした理由を教えてください−

顧客の引き継ぎでお客さんや同業者にも廃業を伝えていたところ、「無くなったら困る」という声を多くいただいた。
そんな中で会社を無くしちゃいけないなと。

-会社買取センターでの買取、株主が変わるということで、株主と代表が別になることで不安はなかったですか?-

どういう形であれ継続させることが重要だと思ったので、不安はなかったです。
通常、所有が変わるということで不安はあるかもしれないが、商工会や木曽町を通じて会社買取センターさんを紹介いただいたので、不安はなかったです。
春日家が持っていたのが、会社になったというぐらいで、仕事としては変わらないと思っていますので。

−実際に引き継ぎの日を迎えて、事業継続が決まったお気持ちはどうでしょうか?−

初めは廃業するつもりで、もうすでに廃業の連絡を取引先に連絡をしていました。
一度辞めると言った後で、体制を変えて事業をやりますとは言いづらいですし、お客さんの引き継ぎもしたところだったので、今まで通りの仕事ができるのか?が一番不安でした。

仕事面での不安はなかったのですが、一度やめるといった後にまたやるとなったときのお客さんの反応、マーケティング面には不安はありました。
ただ、お客様については、先代の二代目からの引き継ぎは出来ていましたので、それなりには大丈夫だろうとは思っていました。

−会社買取センターが買取して、代表取締役を引き受けていただきました−

こういうパターンでなければ引き継ぎ自体は出来なかったと思う。
会社買取センターが株主となってくれて、その中で代表取締役としてさせてもらい継続できることになった。
再生していけるかという不安もありましたが。

−実際に引き継いでどうだったか?−

いろいろ問題はあったが、自分で対処できるようになったのでよかったと思う。
責任はありますが、今まで表に出てこなかった問題が表面化して出てきたことで、逆に改善出来た部分もあってよかったと感じている。
お客さんを同業者に引き継いだことで、顧客数は減ることになりましたが、逆に時間を確保出来るようになった。
時間が出来、一つ一つの修理作業の説明する時間が確保できるようになり、すごくわかりやすいと言ってもらえるようになった。
引き継ぎ前よりも、ある意味、お客さんの整理が出来た部分もあった。その分新たなお客さんを確保出来るきっかけにもなりました。

−会社買取センター®︎の評価はいかがでしたでしょうか?−

すごくよかったと思っています。
廃業日の1/27まであと1ヶ月しかなかった中、その時間がない中で、買取を決めてくれて、継続することになって、よくここまでまとめてくれたということが一番です。
1ヶ月の中で条件などよくここまで纏めてくれたなと思っています。

−代表取締役になって、今後の展開はどのようにお考えですか?−

大きく展開するよりは、お客様のニーズに合うものを提供していきたい。
また、新たに木曽では提供されていないサービスもやっていきたいと思っています。
地域でも同じように廃業を考える事業者が出てくると思うので、そういった事業者とも連携してやっていければいいなと思っています。

−同じように廃業を考えている事業者様も多いと思いますが、何かメッセージがあればいただけますか−

近々でなくても、そういう考えを持っているのであれば、きちんとしたところに話を聞いてもらうといいと思います。
うちの場合、ギリギリだったので特に思うのですが、終活ではないですが、会社の先を見据えて話をしてもらう。事業承継など、特にこういう話は他人にはしにくいと思うので、きちんとしたところに話を聞いてもらうと、先に進めると思うので、その選択肢を教えてくれると思います。
以前はこういう話がタブーのような雰囲気もあったが、これからはオープンに動いてもらうといいのではないかと思います。


−新たな事業展開が楽しみですね。本日はありがとうございました−

−当記事をご覧いただいた皆様へ−

当案件では、買取事例その後という記事として、引き継いだ後の新社長にもインタビューを行っていきますので、楽しみにしていてくださいね。